Friday, July 28, 2006

Why MBA

友達にMBAで何を学んだの?何か得たものはあるの?ときかれたりするのですが、結構むずかしい質問で、恐らく答えはこれから変わっていくのだと思います。今答えるとすると、下記のような感じでしょうか。

1)友達
友達は別にビジネススクールに行かなくてもできるのかと思うのですが、ビジネスに関して長時間語り合える「ビジネスおたく仲間」を作るにはMBAは非常に良い環境だと思います。しかもバックグランドが全く違う、けれどビジネスに興味があるという点のみ共通している人達と延々と話をする機会は正直今後二度とないのかもしれません。これからMBAに行かれる皆さんもぜひ日本人だけで集まったりせず、いろいろな人と話をしてみると感動するストーリーがいっぱいあると思います。またそこでできた友達の何人かと将来何か面白いことを一緒にできたら最高、と思ったり。

2)ファイナンスの知識
ファイナンスの知識は私にとっては欠けていた知識の一つだったので、コロンビアに来てすごく良かったと思いました。やっぱり自分で勉強するのはちょっと大変だと思うし、リスクやオプションに対する考え方はビジネス全般に活用できるものの見方だと思うので。将来ファイナンスの道に進もうとはあまり考えていないのですが、経営者を目指すためには投資家の視点を理解する必要があると思っていたし、ビジネス言語であるAccountingを会得できたことは私にとって非常に有意義だったと思います。

3)若さ
若さといっても別に見た目が若返ったわけではなく(というか疲れて反対に歳をとっただけ、という気がしますが)、MBAに行って本当に気持ちが若返った気がします。大学1年生ぐらいに、自分は何にでもなれる、と思っていた瞬間があったような気がするのですが、なんとなくその感覚に近い気分に今はなっています。実際MBAを取って今後のキャリアオプションが増えた、ということもあるのかと思いますが、どちらかというと人生に対してもっとProactiveかつ前向きになった、というのが正しいかと。うまく言えないのですが、自分の人生は自分で築きあげていくもの、という姿勢にやっとなれてきた、というところでしょうか。

人によって答えは違うと思いますが、ビジネススクールに行って失敗だった、という人はほとんどいないかと思います。学費+その他のコストに値する金銭的リターンがあるかどうかは不明ですが、一度しかない人生なので、行きたいかたはぜひ行ってみたほうがよいかと。

Thursday, July 27, 2006

V for Vendetta & Comic Wars

日本から帰る飛行機の中でV for Vendettaを観た。Natalie Portman主演のこの映画はもともとAlan Mooreが80年代に書いた漫画が原作となっている。Matrixの製作者が作った映画はMooreは嫌いだったらしいが、私はすごく良いと思った。というかやっぱり私は漫画世代なので、どうもこういう映画に弱い。しかもNatalie PortmanはLeon (The Professional)を彷彿させる素晴らしい演技で最近のStar Warsなんかよりもよっぽど良いと思った。

漫画といえばビジネススクールにいたときにMarvelのケースを勉強したが、倒産に追い込まれそうになったMarvelもいまやSpidermanやX Menの映画化で潤っている。最近Marvelは自ら映画を製作するためのFundも設立したそうで、Licensingだけでなく出版社が映画ビジネスに進出するようになってきているみたいだ。

ちなみに学校で学んだMarvelのケースはHostile Takeoverで有名なCarl IcahnとRon PerelmanのTakeover戦争について。このあたりのストーリーに関してはDan Ravivが書いたComic Warsをぜひ読んでみてほしい(日本語訳がないみたいなのだけれど)。

Wednesday, July 26, 2006

Driver's License

今回日本に一時帰国をした際に、免許更新をしました。というか思いっきり1年ほど失効してしまっていたので、必要書類を集めるのが大変。失効というのは通常切れてから6ヶ月以内を指すそうなので、それ以上切らしてしまっている人は「やむなき理由」を証明する必要があるのです。通常パスポートのハンコで出国と帰国のタイミングがわかればよいのですが、なぜか私は前回出国した際のハンコがパスポートになく(多分うすくて消えてしまったのかと思うのですが)免許センターの人と悩むはめに。最終的には「あなたの言葉を信じましょう」みたいな感じになったのですが。

そのほかに、必要かと思って結婚して初めて自分の戸籍抄本を入手してみたのですが、これが笑える。私は夫がアメリカ人でアメリカで婚姻届けを出したため、日本への届けは別途大使館に後日出しただけなのだが、「別姓なのですが戸籍はどうなるのでしょうかね」という問いに大使館の担当の方は「旦那さんはアメリカ人だから問題ないですよ」との答え。そのときはそうなんだ、と簡単に考えていたのですが、戸籍抄本をみて結構びっくり。というか私一人の戸籍なのですよ。しかも妻という風に書いてあるのに夫の欄がいない。で、旦那の名前はどこなのかしら、と思っていたら備考欄にアメリカの方式により○○と結婚と書いてあるのみ。何か不思議だよね、と家族に見せたりしていました。

あと免許再取得のため住民票も必要なのだけれど、当然私の住民票はない。問い合わせたところ実家の住民票で代用可能とのこと。実家の区役所の方にご自分の住民票じゃなくて大丈夫なのですか、ときかれ、事情を説明するはめに。

日本のシステムは国際結婚をして海外に住んでいる人のためにはできていないのだなあ、ということを痛感。大体免許更新が誕生日前後の2ヶ月なんて短すぎない?

免許再取得のため受けた2時間講習では、なんだか二度と運転したくなくなる感じの暗いビデオをいっぱい観ました。

Tuesday, July 25, 2006

Social Networking Site

日本に10日間ほど一時帰国をしていました。
1年に1回ぐらいは帰らないとアメリカ人化が進んでしまうので。

でも最近はGREEとかmixiを使っている友達が多いので、海外にいても日本の様子がよくわかるようになった。みんなと連絡も取りやすいし、本当に便利。

アメリカでもSNSは使っているのだけれど、目的別に違うサービスを使う場合が多い。たとえば、Friendsterあたりは友達と連絡とったり、出会い系として使ったり(私はあまり使わないけれど)。リクルーティングに使われるLinked InはMBA学生の間で大人気。今恐らく一番アメリカで会員数が多いmyspaceは音楽や映画のプロモーションに結構使われるようになってきているのでたまにチェックするし、Googleが買収した携帯用SNSのDodgeballもNYで流行っているらしい。

このあたりのサービスはともかくCEOが若い。GREEのCEOをしているY氏に日本で会いましたが、相変わらずTシャツにジーンズ。Linked InやDodgeballの創業者にも前コンフェレンスで会ったけれど、彼らも学生?という感じでした。WSJの記事"How Venture CapitalIs Trying to Get DownWith Young CEOs"によると最近Web 2.0に投資したいVCで働くおじさんたちは頑張って若返りしようとしているそうです。彼らは真剣なのだと思うけれど、ちょっと笑える。

Monday, July 10, 2006

Code.TV

ちょっと宣伝なのですが、友達がブロードバンドサイトを始めたので紹介。
Code.TVというビデオサイトなのですが、NY・LA・SFに住んでいる20代、30代で年間100,000ドル以上を稼ぐ人をターゲットにしています。レストランやお店の紹介が主なのですが、セレクトしている場所のセンスが良く、ウェブデザインもよく考えられている。ちなみに創業者は二人とももとMTVの社員。最近アメリカでオンラインビデオの広告費が上がっているのを見て起業することにしたそうです。成功すると良いですね。

Saturday, July 08, 2006

New New Thing

Liar's Pokerの著者Michael Lewisがインターネットバブル絶頂期に書いたThe New New ThingはNetscapeの創業者でもあるJim ClarkがHealtheon(後のWebMD)を立ち上げるまでを描いている。トルコに行っている間に読んだのだけれど、なかなか良い。Michael Lewisの文章は軽快で読みやすいし、ネット系の友達が多い私にとっては、興味深い話題が多い気がした。

で、なぜこの本を読み始めたかというと今年の夏は旅行の合間にオンラインヘルススタートアップのコンサルをしているから。The New New Thingはビジネスアイデアのネタにはほとんどならなかったけれど、WebMDの現状を理解するのに役に立ったと思う。

この本を読むとアントレプレナーとして成功するにはやっぱり苦労した生い立ちが影響している気がしてならない。ほのぼのアフリカで育った私にはJim Clarkのように思い切ってRiskをとることはできないのだろうか。