Saturday, November 12, 2005

Trust Fund Babies

昨日は夫の高校時代の友達でコロンビアビジネススクールの先輩でもあるJの誕生日パーティーに行ってきました。JのおじいさんはSearsで遺産を築いた後、Family Moneyを運用するためのPrivate Equity Firmを設立。ある意味その会社をTrust Fundとして使っているわけです。

Trust Fundという仕組み、あまり日本ではないと思うのですが、要は子供もしくは孫が効率よく遺産を相続するためのFundです。税金対策の場合が多く、別荘などを持っている人がEstate Taxを避けるために設立することが多いみたいです。Child Trust Fundの場合は子供が18歳になるまでFundにアクセスできないという仕組みになっています。通常はPrivate Equity Firmなどを設立するのではなく、Wealth Managementを専門とする会社に任せているみたいです。

とまあ仕組みはともかく、昨日のパーティーに来ていた人たちの大半が一生お金には困らないであろうTrust Fund Baby。私が行った大学にもそういう人たちがいっぱいいたのですが、ともかくアメリカは富が少数に集中しているなあ、とげんなり。別にお金持ちになるのが悪いとは思っていないのですが、それが代々引き継がれるのがどうも納得いかない。当人も、腐るほどお金があるのに、自分は何を目的に頑張って働かないといけないのか、などモラトリアムに陥る傾向にあるので、決して幸せとは言えないみたいだし。もっと相続税を高くしてもよいのでは、と思う私は日本の仕組みに慣れすぎているのか。

でも、Jは本当によい人。Family Moneyに頼らず、わが道を行っているタイプの人で、尊敬します。Happy Birthday。