Monday, August 15, 2005

Summer Internship

最近私のBlogを読んでいる人が思ったより多いことに驚かされます。更新しなくてはいけないですね(反省)。

ということで、インターンも終わったので、コンサルティングに関する感想を書きたいと思います。当然プロジェクトにもよると思うので、あくまでも私の個人的な感想と思ってください。コンサルチックに3点にまとめると。

1)コンサルティングファームの組織および評価システムというのはよくできている。

ほとんどのStrategic Firmはピラミッド型の組織になっており、Up or Outと呼ばれるシステムになっています。MBA卒業後に入社して2・3年経つと昇進のタイミングが設けられているのですが、昇進できない人は自動的に全員辞めさせられます。そして更に3・4年経つとまた上に上がるポイントがあり、そこで昇進できない人はまた全員辞めさせられます。そして更に5年程するとパートナーになるタイミングがあるのですが、そこでもパートナーになれない人は全員辞めていき、パートナーになってからも数年毎に評価のタイミングが設けられています。

終身雇用の日本では考えられない気がしますが、そもそもコンサルを一生やろうと思って入る人はあまりいないので、アメリカでは特にネガティブには受け止められていません。しかも、昇進およびボーナス査定のタイミングで毎年行われる360度評価というのは徹底しており、できる限りフェアな形で行われています。インターンも同様の評価システムに則って評価されたのですが、私が働いた人すべてに対し、社内にいる第三者(通常ある程度の経験があるコンサルタント)がインタビューをし、その結果をパートナーに報告。その上でパートナーが決断を下すという仕組みになっています。しかも評価シートは項目が具体化されていて、私的感情ではなく、スキルベースで決断を下せるようになっています。

結果どういう効果があるかというと、まずある程度のレベルの人で能力がない人というのはほとんどいません。インタビューはすごく上手だったけれど、実際コンサルタントになったらいまいちだった、という人は基本的に最初の2・3年で辞めていきます。また、これはシニカルな見方かもしれないけれど、ある意味社内でのチームワークが高まります。というのも自分が一緒に働いている人はすべて自分を評価する人でもあるわけで、悪い印象を残すわけにはいかないからです。それはプロジェクトで一緒に働いている人も当然そうですが、たとえ今は一緒に働いていない人でも、いつ一緒になるかわからない、もしくは評価する人になるかわからないので、手伝ってほしいといわれればできる限りのことは尽くすようになります。また、メンターシップシステムも別途あり、経験が浅いうちは常にいろいろなアドバイスをくれるメンターがアサインされています。

ドライなようでウェット。そして、できる限りメリットベース。これは結構良くできた仕組みだな、というのが私の第一の感想です。

2)ライフスタイルは思ったより悪くはない。

NYに住んでいるとどうもNY中心の見方になってしまうのですが、Corporate Americaは全国にちらばっています。アメリカのコンサルタントはたとえNYオフィスを本拠地にしていても、出張は耐えません。私のサマーインターンシップはMidwestにある企業がクライアントだったので、毎週月曜の朝6時の飛行機に乗り、木曜日の夜中に帰ってくるというライフスタイルでした。

でも慣れるとそんなに大変ではなかったし、週末は基本的にNYにいられたので、個人的には悪くないな、という印象です。労働時間もそんなに長くなかったし。飛行機に乗っている時間が無駄な気がしたけれど、効率よく寝たり、仕事をしたりしていると大して無駄ではないのかもしれないと途中で思えるようになりました。冬寒いところはちょっと避けたい気がするけれど。

3)アメリカのクライアントはコンサルタントを使いなれている。

これはたまたま私が経験したプロジェクトが良かっただけかもしれないけれど、クライアントとのパートナーシップは私が想像していたよりもとても良かったです。良かった理由は恐らくクライアントがスマートだから。はっきり言ってコンサルタントのフィーは高いので、できる限り短期間に結果を出さないとROIが低い。アメリカの会社は元コンサルタントを多く雇っていることもあって、何をやらせると一番良いか、どこまで情報開示すべきか、というあたり、熟知しているのでは、という気がしました。

で、結果卒業後コンサルに行くかどうかは。。。決めていません。とりあえずバケーションモードに入るので、9月にでもなったら考えようかな、と思っています。

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