Thursday, June 03, 2004

Reunion Fund

今週末は大学の5th Year Reunion(同窓会)。私と夫は共にコネチカット州にあるYale大学を99年に卒業しているので、二人で行く予定。日本で同窓会というとホテルか何かでお食事会という比較的シンプルな集まりというイメージがあるけれど(間違っていたらすいません)、Yaleでは5年毎に大学のキャンパスに集まり、週末を通してさまざまなイベントが行われる。5年毎なので、今年は99、94、ときて最年長は39年卒(みんな80歳ぐらい・・・)がそれぞれ集まる。

Reunionがどのようなものかは行ってから書こうと思うが、NY Timesに50周年を迎える54卒の人の面白い記事が載っていたので、その紹介。$75,000 a Record Gift for Yale? Here's Howでは、54年卒の人たちがどのようにして、史上最高金額をエール大学に寄付することになったか、について書いてある。

日本の大学もそうなのかもしれないけれど、アメリカの大学は卒業したらすぐ寄付してください、というレターが届き、その後もほぼ毎月のように何らかの寄付依頼が来る。大学はNonprofitなので、寄付をすると税金控除になる、というアメリカならではの利点もあるが、それなりにお金が貯まったら、大学もしくは自分が関連していた団体に寄付をするというのは当然の行為として期待されているらしい(という私はほとんど寄付したことないけれど)。

大学は集まった寄付金で、建物を直したり、技術インフラをアップグレードしたりするわけなのだが、と同時に他の企業やファンドに投資をして、運用をしている。いまでこそFund運用のプロが大学の資産を運用しており、リターンもきちんとしているが、昔はひどかったらしく、頭にきた54卒の人たちが考えたのが、54年卒25年ファンド。25周年Reunionの際に作ったファンドだそうなのだが、集めた寄付金を、Yaleにすぐ渡すのではなく、別途運用し、50周年になった時点でYaleに寄付をするという仕組み。そのファンドのパフォーマンスが非常に良かったらしく、もともと7万500ドルだった寄付金が最終的には$90Mil(約100億)という史上最高の寄付金額になった。大学にとってもファンドに参加した人にとっても満足ある結果になったそうだ。

同窓会というコミュニティーを活用したこの仕組みはとてもよいと思うし、もっとこういう発想をFundraisingに活用したら、寄付しているほうも寄付した甲斐があった、という気になると思う。99年卒でも何かできないかな、と思っていたりします。

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