Thursday, May 27, 2004

$139.5 Million

2003年にDick GrassoがNYSEのCEO & Chairmanとしてもらった金額。

あまりに額が大きいので、私にはいまいち理解できない。更に理解できないのが、なぜGrassoはお金を返さないのか、ということ。NY Attorney GeneralのEliot Spitzerに訴えられたあと、WSJ(有料です)に掲載された反論の中で、自分は$139.5 Milに相当する仕事をChairman & CEOとしてやっていた、と言っている。My record at the NYSE speaks for itself と。

でも、150億円もの対価が妥当と思えるほどの仕事って何?

しかも、Spitzerは、NYSEはNot-for-profitなので、NY州の法によるとマネジメントは不当に高い給料をもらってはいけない、という点を訴訟のベースとしている。NYSEは普通の企業とは違うのだ。

ただ、Grassoの給料の高さに、Compensation CommitteeのチェアだったLangoneを除く他のNYSEの取締役が「気づいていなかった」、というのもどうもわざとらしい。Goldman Sachs, Bear Stearns, Merrill Lynch, Morgan Stanleyのトップマネジメントがそこまでぼーっとしているとも思えない。そもそも自分達もそれぐらいもらっているので、まあいいか、という感じだったのではないか。それにしてもこのBoardのチェック&バランスはどうなっていたのか。WatchdogのGrassoの給料を監視される側の金融会社のトップが決めるなんて、明らかにおかしい。

NYSEのInterim ChairmanとしてGrasso問題を解決しようとしているJohn Reedさんをぜひ応援したいと思う。

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